1万5千冊をデザインした
装幀者・菊池信義さんと
本をつくる人々のドキュメンタリー、
「つつんで、ひらいて」。
本っていいなと、
わたしたちが思う裏側では、
こんな刺激的なことが行われているんですね。
そして菊池さんの仕事は、なんて詩的なんでしょう。
装幀に限らず、物をつくるとは、
こういうことなんだと
説得ではなく、共感させてくれる94分。
「『デザイン』の日本語は、『造る』とか『設計』ではなく、
『こさえる(こしらえる)』という言葉だと思うんです」という
菊池さんのこの一言の意味を知るだけでも観る価値がある。
本好きの人はもちろん、
言葉やデザインや映像など、
物作りにかかわる人は必見ですよ。
映画が終わって、淡い灯りがついたとき、
まず思ったのは、
さあ、明日も仕事を楽しもう!
大阪は、第七藝術劇場、
神戸は、神戸アートビレッジセンターで公開中。
京都は、出町座で、1月24日から。