出張先のホテルのエントランスで何気なく手にとり、
しばし時間を忘れた1冊。

谷崎潤一郎の文と、大川裕宏の写真。

文が絵解きになっていないことはもちろん、
写真が文をなぞっていない。

何度も読んだ『陰翳礼讃』に、
目ざめの水のような峻烈が走った。

旅先の出会いは、
人や食や風景だけとは限らない。

この本を鞄の底にしのばせて、
まだ陰が残る町へ走る列車に再び乗りたくなった。

関連記事

  1. 2023.5.6

    はじまりとしての法隆寺

      大阪に住んでいてよかったと思うことのひとつは、古都が近くにあることだ。 京都が太陽だ…

    はじまりとしての法隆寺
  2. 2020.12.30

    希望と、共に。

    今年も、なんとか仕事を納めることができました。社員と、恒例の、納会。思えば、たくさん…

    希望と、共に。
  3. 2024.3.13

    旅先の古本屋

    旅へでると半端な時間に思案することがよくある。どこかへ行くには時間が足りない。カフェで潰すに…

    旅先の古本屋
  4. 2022.10.2

    バー露口

    またひとつ、名店が灯りを落としました。バー露口。はじめて訪れたのは2016年。見ず知らず…

    バー露口
  5. 2025.7.3

    サンコーインダストリー展示ブース

     ねじの総合商社「サンコーインダストリー」さん。プロモーションのお手伝いをさせていただていま…

    サンコーインダストリー展示ブース
  6. 2020.7.18

    I Stand Alone.

    お知らせです。はじめての本が出版されます! 自主出版のあまい囁きやゴ…

    I Stand Alone.
  7. 2023.3.18

    古本とラジオ

    劇場で「丘の上の本屋さん」、試写会で「午前4時にパリの夜は明ける」を観た。 …

    古本とラジオ
  8. 2019.9.1

    カーマイン・ストリート・ギター

    観終わったあと、思わずギターが弾きたくなる。そんなにうまくはないけどね。ニューヨ…

    カーマイン・ストリート・ギター
  9. 2023.5.3

    香港の万年筆

      万年筆を使うようになったのは30代前半からだ。 昭和の作家は原稿用紙のマス目に彫刻す…

    香港の万年筆