観終わったあと、思わずギターが弾きたくなる。
そんなにうまくはないけどね。

ニューヨークの廃材から
ギターを作りつづける職人、
リック・ケリーと
そのお弟子さんのシンディ・ビュレットの
1週間を記録したドキュメンタリー。

ジム・ジャームッシュの
「パターソン」に構成が似ていると思ったら、
扇動者がジャームッシュなんですね。

1時間20分の映画は、
素敵な音色と職人技と名言の
オンパレード。

「建築を支えた古材をギターに変えて
新たな命を吹き込むんだ」

「古材はすべてありのまま、手を加えない」

「傷跡を隠す?
顔に刻まれたシワがその人の人生を語るんだ」

「生業としてやっているが、
ただの仕事じゃない。それ以上だ」

捨てるだけの廃材を、
傷も染みもまるごと生かして
作られたギターの音色に
頬をゆるめるのは、
なうてのミュージシャンだけでなく、
観ているわれわれも同じなのだ。

観終わったあとにつつまれる
このあたたかな気持ちはなんだろう。

おすすめです。

関連記事

  1. 2020.8.25

    橫浜、サンマーメン。

    橫浜の人は、全国の中華料理店で食べることができると思っているけれど、他県の人は、橫浜でし…

    橫浜、サンマーメン。
  2. 2023.6.1

    旅の相棒としての靴

      J. M. WESTONを「靴のロールスロイス」とたとえたのは松山猛だったと思う。その紹…

    旅の相棒としての靴
  3. 2023.5.5

    車窓のツーリストカップ

     「スキットルはないけれどこれはどうだ」 バンブーの露天商のムッシュがガラスケースのなか…

    車窓のツーリストカップ
  4. 2023.4.18

    発売1ヵ月で重版決定!

     大阪のタクシー会社の社長・坂本篤紀さんの初めての本、「維新断罪」の制作のお手伝いをしました…

    発売1ヵ月で重版決定!
  5. 2023.7.11

    その靴屋の開店時間は朝の8時。

       ヨーロッパでもアメリカでも、エスタブリッシュメント的ポジションにいるビジネスマンはほん…

    その靴屋の開店時間は朝の8時。
  6. 2020.12.30

    希望と、共に。

    今年も、なんとか仕事を納めることができました。社員と、恒例の、納会。思えば、たくさん…

    希望と、共に。
  7. 2023.4.18

    『維新断罪』発刊記念イベント、無事終了。

    大阪のタクシー会社の社長・坂本篤紀さんの初めての本、「維新断罪」の制作のお手伝いをしました。…

    『維新断罪』発刊記念イベント、無事終了。
  8. 2020.1.13

    つつんで、ひらいて

    1万5千冊をデザインした装幀者・菊池信義さんと本をつくる人々のドキュメンタリー、…

    つつんで、ひらいて
  9. 2025.7.26

    ビュバー、でてくる。

     ビュバーは、昔のフランスの吸取り紙。ボールペンが主流になるまでは必需品で、当時の広…

    ビュバー、でてくる。