1年ほど前、うっかり床に落として
動かなくなった時計。
親父の形見で、もう40年も前のもの。

派手な主張や無骨な威圧がなく、
だけれど見劣りやひけを感じることもないので
年相応に重宝していたけれど、しかたない。
いつか修理と思いながら今日まで。

今朝、ふと手にとってみると
針が動くではないか!

そういえば、3ヵ月ほど前、
仕事場のMacのSafariが立ち上がらなくて、
Appleのサポートにも相談したけれど、
どうにもならなくて、
なんとか立ち上がるChromへ。

それにも慣れてきた今週の始め、
何かの手違いでSafariをクリック。
するとなにごともなかったように
「やぁ、久しぶり」という感じで立ち上がり、
昨日とおなじ顔つきで普段の働きをしてくれる。

初期化しなくてよかった。
買い換えなくてよかった。
捨てなくてよかった。
失わなくてよかった。
まだまだがんばってくれるのだ。

改めて思うけれど、
大切な人、大切な物、
長くつきあっていきたい人や物とは、
日頃のメンテナンスに加え、
ときには距離や時間をおくことも必要だと思う。

大切だからこそ、
その関係に休息の時間を設ける。

なにごともなかったように時を刻む
秒針の動きが
そう語っているようです。

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