またひとつ、名店が灯りを落としました。

バー露口。

はじめて訪れたのは2016年。
見ず知らずの大阪者の取材依頼に
こころよく扉をあけてくださいました。

それから毎年のように伺うようになって。

そのたびに「ああ、西林さん、お元気やった」
と笑顔で迎えてくださいました。

いろいろな人をお連れして、
いろいろな人と出会い、
いろいろなお話を伺えました。

いつかはこの日が来るとわかっていたけれど、
いまはただお疲れ様と伝えたいです。

あのハイボールの味は、
しっかり記憶に刻んでおきます。

関連記事

  1. 2023.5.5

    車窓のツーリストカップ

     「スキットルはないけれどこれはどうだ」 バンブーの露天商のムッシュがガラスケースのなか…

    車窓のツーリストカップ
  2. 2024.3.19

    陰影礼賛

     出張先のホテルのエントランスで何気なく手にとり、しばし時間を忘れた1冊。谷崎潤…

    陰影礼賛
  3. 2019.9.1

    カーマイン・ストリート・ギター

    観終わったあと、思わずギターが弾きたくなる。そんなにうまくはないけどね。ニューヨ…

    カーマイン・ストリート・ギター
  4. 2023.5.3

    New York Stats On My Mind

     「野球をみにいこう」 はじめてニューヨークへいったとき、連れのひとりがそういった。仲間…

    New York Stats On My Mind
  5. 2023.8.25

    老眼鏡にあこがれて。

     口髭に白いものが混じったクリエイティブ・ディレクターは、原稿をチェックするときとかプレゼン…

    老眼鏡にあこがれて。
  6. 2025.7.26

    ビュバー、でてくる。

     ビュバーは、昔のフランスの吸取り紙。ボールペンが主流になるまでは必需品で、当時の広…

    ビュバー、でてくる。
  7. 2020.2.22

    3千円1本勝負、200突破記念。

    FM COCOLOのラジオプログラム「門上西林物見遊山」では、毎月最終土曜日…

    3千円1本勝負、200突破記念。
  8. 2023.5.3

    香港の万年筆

      万年筆を使うようになったのは30代前半からだ。 昭和の作家は原稿用紙のマス目に彫刻す…

    香港の万年筆
  9. 2023.5.6

    はじまりとしての法隆寺

      大阪に住んでいてよかったと思うことのひとつは、古都が近くにあることだ。 京都が太陽だ…

    はじまりとしての法隆寺